2026年9月19日に開幕した「愛知・名古屋2026アジア競技大会」。
世界各国・地域の選手が愛知県内を中心とした会場で熱戦を繰り広げていますが、その一方で、大会運営をめぐるトラブルが相次いでいます。
韓国代表の試合で別の国歌が流れたほか、選手を乗せるバスの手配や案内ミス、宿泊施設での混乱などが報じられました。
さらに野球会場では「Taiwan」と書かれた応援タオルをめぐるトラブルや、旭日旗を持ち込み禁止とする誤った掲示も問題となっています。
相次ぐトラブルを受け、9月30日には大会組織委員会の会長代行を務める名古屋市の広沢一郎市長も謝罪しました。
この記事では、
- 愛知・名古屋アジア大会で何が起きているのか
- 国歌を間違えた問題
- 選手送迎バスのトラブル
- 宿泊施設をめぐる問題
- 「Taiwan」タオルをめぐるトラブル
- なぜ運営トラブルが相次いでいるのか
について、2026年9月30日時点で報じられている内容を整理します。
愛知・名古屋アジア大会で運営トラブルが相次ぐ

愛知・名古屋アジア大会では、競技そのものだけでなく、大会運営をめぐる問題が相次いで報じられています。
主なトラブルをまとめると、
- 韓国代表の試合で北朝鮮の国歌が流れる
- 選手送迎バスの手配ミス
- 選手を別のバスへ案内するミス
- 宿泊施設への入場手続きなどで混乱
- 「Taiwan」タオルを使った応援を制止
- 旭日旗を持ち込み禁止とする誤った掲示
などがあります。
一つの問題だけではなく、輸送・宿泊・会場運営など複数の場面でトラブルが発生していることから、大会の運営体制にも注目が集まっています。
では、それぞれ何があったのでしょうか。
韓国代表の試合で北朝鮮の国歌が流れる
特に大きく報じられたのが「国歌の取り違え」です。
9月18日に行われたホッケー男子の韓国対バングラデシュ戦で、韓国の国歌を流すはずが、誤って北朝鮮の国歌が流れました。
大会組織委員会は「あってはならない重大なミス」と説明し、韓国側に直接謝罪するとともに、組織委員会会長名の謝罪文書も送ったと報じられています。
原因については、現場の担当者が流す音源を取り違えた人為的なミスだったと説明されています。
再発防止策として、放送機器には当日使用する国歌の音源だけを保存する運用に変更したとされています。
国際大会では国歌は国や地域を象徴する重要なものだけに、大きな問題として取り上げられることになりました。
韓国代表の試合では国歌が流れないトラブルも

国歌をめぐっては別の問題も報じられています。
9月19日に行われた女子ハンドボールの韓国対香港戦では、試合前に両チームの国歌が演奏されませんでした。
国歌の取り違えに続いて国歌に関する問題が起きたことで、大会運営に対する注目がさらに高まることになりました。
選手送迎バスでもトラブル
愛知・名古屋アジア大会では、選手を会場や練習場へ運ぶバスをめぐる問題も発生しています。
バスケットボール男子では、韓国代表を迎える予定だったバスが来ず、決勝当日の練習に影響が出たと報じられました。
大会組織委員会は配車漏れが原因だったと説明しています。
国際大会では選手が決められた時間に競技会場や練習場へ到着できるようにする必要があるため、輸送も大会運営の重要な部分です。
パキスタン代表を別のバスに案内して試合開始が遅れる
さらに9月28日の男子バレーボールでも、バスをめぐるトラブルが発生しました。
パキスタン代表が宿泊施設から岡崎市の試合会場へ向かう際、本来乗る予定だったバスとは別のバスへ案内されました。
そのバスは韓国代表が犬山市の練習会場へ向かうために利用する予定だったものでした。
結果としてパキスタン代表の試合開始が約30分遅れ、韓国代表も予定していた練習ができなかったと報じられています。
大会組織委員会は、乗車時にスタッフが誤って案内したことが原因と説明し、謝罪しています。
国歌の問題だけでなく、選手の移動でも人為的なミスが発生していたことになります。
宿泊施設でも混乱が発生

選手や大会関係者の宿泊をめぐっても問題が報じられています。
愛知・名古屋アジア大会では、大規模な選手村を新たに建設する方式ではなく、ホテルやクルーズ船など複数の宿泊施設を活用しています。
クルーズ船への宿泊では、事前に提出されていた宿泊者リストと実際に宿泊する人に違いがあり、手続きに時間がかかったケースがあったと大会組織委員会が説明しています。
大会組織委員会は、必要に応じて別の宿泊施設を確保するなどの対応を行ったとしています。
また、ロイターは大会組織委員会側の説明として、当初の想定より約2,000人多い選手・関係者が加わったことも宿泊や輸送に負担をかけたと報じています。
「Taiwan」タオルをめぐって観客とスタッフがトラブル

選手だけでなく、観客をめぐる問題も発生しています。
9月25日に行われた野球のチャイニーズ・タイペイ(台湾)対中国戦で、「Taiwan」と書かれたタオルを掲げて応援しようとした観客がスタッフから制止されました。
これに対して観客側が抗議し、会場でやり取りが起きたことが報じられています。
アジア大会では台湾は「チャイニーズ・タイペイ」の名称で参加しています。
大会組織委員会はJ-CASTニュースの取材に対し、政治的な宣伝活動やメッセージを含む物品の持ち込みに関する大会ルールなどについて説明しています。
一方で、「Taiwan」という表記をどのように扱うべきなのかをめぐってSNSなどでも議論が広がりました。
旭日旗を「持ち込み禁止」とする誤った掲示も
野球会場では別の問題も起きています。
9月26日に岡崎中央総合公園で行われた日本対台湾戦で、旭日旗のデザインを例示して「上記の旗は持ち込めません」とする掲示が設置されました。
しかし、大会組織委員会によると、旭日旗そのものは大会の持ち込み禁止対象ではありませんでした。
組織委員会は「現場の誤った認識」によって掲示したとして謝罪しています。
「Taiwan」タオルの問題と合わせ、会場スタッフへのルールの共有や運用についても注目が集まることになりました。
なぜアジア大会でトラブルが相次いでいる?

ここまでトラブルが続くと、
「なぜこれほど問題が起きているの?」
と疑問に思う人もいるかもしれません。
ただし、現時点で一つの原因だけですべてのトラブルが起きていると断定することはできません。
大会組織委員会は、これまでに発生した問題について「ヒューマンエラー」や選手団との連絡不足などがあったと説明しています。
国歌の取り違えは音源を選択する際のミス、バレーボールのバス問題はスタッフによる誤誘導とされており、それぞれ原因は異なります。
また、大会組織委員会の村手聡事務総長は、当初の想定より多くの選手や関係者が参加したことにより、宿泊や輸送面で負担が増えたとの趣旨の説明をしています。
そのため、
「すべて同じ原因によるトラブル」
と考えるより、
「大規模な国際大会のさまざまな運営場面で、複数の問題が発生している」
と見るのが現時点では適切でしょう。
大会組織委員会はトラブルについて謝罪

相次ぐ問題を受け、大会組織委員会も対応を進めています。
9月26日には村手聡事務総長が記者会見で、宿泊や輸送などのミスについて謝罪しました。
国歌の問題についても韓国側へ謝罪し、チェック体制を見直すなどの再発防止策が取られています。
さらに9月30日には、大会組織委員会の会長代行を務める名古屋市の広沢一郎市長が記者会見で、迷惑をかけた選手や関係者に対して謝罪しました。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6597052
広沢市長は、ヒューマンエラーや選手団との連絡不足があったとの認識も示しています。
大会開催中に自治体トップから謝罪の言葉が出る状況となっており、大会後には運営体制についての検証も注目されそうです。
アジア大会は10月4日まで開催
さまざまなトラブルが報じられていますが、愛知・名古屋アジア大会では現在も各競技が行われています。
大会期間は2026年9月19日から10月4日まで。
大会組織委員会は問題が発生するたびに原因の確認や再発防止策を進めています。
残りの大会期間で同様のトラブルを防ぎ、選手が競技に集中できる環境を整えられるのかも注目されます。
まとめ|愛知・名古屋アジア大会で何があった?
今回は、愛知・名古屋アジア大会で相次いでいる運営トラブルについてまとめました。
これまでに、
- 韓国代表戦で北朝鮮の国歌が流れる
- 国歌が演奏されない試合が発生・選手送迎バスの手配ミス
- パキスタン代表を別のバスへ誤誘導
- 宿泊手続きなどで混乱
- 「Taiwan」タオルをめぐるトラブル
- 旭日旗を持ち込み禁止とする誤った掲示
などが報じられています。
9月30日には名古屋市の広沢一郎市長も一連の運営トラブルについて謝罪しました。
大会組織委員会はヒューマンエラーや連絡不足などを原因として挙げ、再発防止策を進めています。
愛知・名古屋アジア大会は10月4日まで続きます。
今後、大会運営がどのように改善されるのかについても引き続き注目されそうです。

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